就職氷河期世代が羨ましい!

『若者を見殺しにする国』を読了しました。

批判すべき箇所は少なくて、どちらかというと「補足が必要だな」と思いました。赤木さん自身がそうだから仕方ないとはいえ、やはり「就職氷河期世代」問題に傾斜しすぎな気がする。それ以降の世代、つまりボクやボクより若い世代はどうなんだっていう視点が皆無ですよね。

「それ以降の世代」の呼び方がないので・・・どうすりゃいいのか・・・んーと。仮にポスト氷河期世代としましょう。

ポスト氷河期世代からの視点だと、また変わってる来るんですよ。

年長のバブル世代は氷河期世代に言います。
「今の氷河期世代は楽だ、昔はもっと酷かった、問題解決のために俺達と連帯して政府批判しろ」と。

氷河期世代はポスト氷河期世代に言います。
「ポスト氷河期世代は景気回復したから楽だ、俺達の世代は酷かった。問題解決のために俺達と連帯して年長世代批判しろ」と。

どう考えても、同じ穴のムジナにしか見えないですよね(w

「結局、オマエモナー現象ですか」と言いたい。

氷河期世代は、言い訳のネタがたくさんあって羨ましいです。ポスト氷河期世代には世間的に知られているネタが少なくて・・・・かなり辛いものがあります。少しでも「苦労してる」と言うと年長世代と氷河期世代が揃って「今は景気が回復してるじゃないかーーーぶひゃひゃーーー」とわめき散らすんだもん。酷い話さ。

幸いなことに、赤木本は単純な世代論に止まらない解釈ができるようになってますね。良いことです。その辺りを掘り下げて行けば何か見えてくるものがあるかも。今後の議論の流れに期待しています。 

少なくとも赤木問題を「氷河期世代をどうやって救済するか問題」に矮小化するのだけは勘弁して頂きたいですね。

まぁ…もう1回、読んでみますかね…。